【初心者向け】プログラミング開発環境の構築方法は? IDEやエディタも解説

2025年6月29日日曜日

勉強法

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プログラミング学習を始める際、一番最初に必要なのは開発環境の構築。コードを書いてプログラムを動かすための環境を整えることです。
使うプログラム言語ごとに必要な環境は異なります。最初の一歩としては、初心者にはややとっつきづらいものかもしれません。
今回の記事では、当サイトで初心者おすすめのプログラミング言語としてご紹介しているPython、PHP、Ruby, JavaScriptの4言語の開発環境の準備のしかたを、基礎知識からやさしく解説していきます。


開発環境として必要なものとは

プログラミング開発に必要なものは、大きく分けて以下の2つです。

実行環境

プログラミング言語を、実際に動かせるアプリケーションに変換するものです。「Python本体」など本体という呼ばれ方もします。
プログラム言語は、人間にとって読みやすい「高水準言語」で書かれますが、コンピューターは「0と1の機械語」しか理解できません。その間の翻訳のような役割を果たすのがこれです。
翻訳の方式は以下の2種類があります。

コンパイル方式

書かれたプログラム全体を一度に機械語に変換し、実行ファイルを生成してから実行するもの。

インタプリタ方式

ソースコードを一行ずつ読み込んで即時に機械語に変換しながら実行するもの。

今回紹介するPythonやRuby、PHPなどはインタプリタ方式を採用しています。インタプリタ方式は一括変換の必要がない分、コンパイル方式より実行のフットワークが軽めです。
その点もこれらの言語が初心者に向いている理由です。


プログラミングエディタもしくはIDE(統合開発環境)

実際にプログラムコードを書くために必要となるものです。

エディタはプログラミング専用エディタを使いましょう。これらにはプログラミングを補助してくれる機能が多数備わっています。
例えば、シンタックスハイライトやインテリセンスといった入力補助機能です。
シンタックスハイライトはコードをプログラミング言語の法則に従って色分けし、コードの構造を直感的に分かりやすくしてくれます。
またインテリセンスによって入力を補完してくれる機能があると、入力時間の短縮と共にミスの軽減が見込めます。
このような機能の利用によって、コーディングの効率化を図れます。

IDE(統合開発環境)は、そうした多機能エディタを含む、デバッグ用機能やプロジェクト管理など、総合的な開発補助機能を備えたアプリケーションのことです。
エディタ、IDE共々、複数のプログラミング言語の開発に対応しているものも多数あり、選択肢は多めです。
後段で代表的な物をご紹介します。


実行環境のインストール

それでは実際に環境構築方法について解説していきます。
まずは実行環境のインストール方法です。各言語ごとに必要なものが違うため、用意したいプログラミング言語の項をご覧ください
ちなみにJavaScriptにはこの工程は必要ありません。ブラウザがあれば実行できます。

Python の実行環境

Pythonの実行環境は、Python公式サイトのダウンロードページにあります。

1.上記リンクからダウンロードページに飛び、[Down load python(バージョンNo) ] のボタンを押して、インストーラーをダウンロードします。
2.ダウンロードしたインストーラーを起動し、最初の画面にある「Add Python to PATH」のチェックボックスにチェックを入れてから[Install Now]をクリックします。
3.インストーラーの指示に従って進み、インストールを完了させます。

Ruby の実行環境

ここでは「Rails Installer」を利用したRubyの実行環境インストール方法を解説していきます。
これはRuby本体と、RubyのWeb開発用フレームワークである「Ruby on Rails」に必要なパッケージや設定等をセットにしたものです。
Ruby on RailsはRubyでの開発で必須と言えるため、あわせてインストールできるのが便利です。

1.Railsinstaller.orgを開きます。
2.Winidows版とMac版のインストーラーがあるため、自分の環境に合った方をダウンロードします。
3. インストーラーの指示に従って進み、インストールを完了させます。

PHP の実行環境

PHPの環境構築はPython、Rubyとは少し異なります。
というのもPHPはサーバーサイドで動くものであるので、サーバーを動かすための環境を一通り用意する必要があるからです。
このために必要なアプリケーションは多岐にわたり、ひとつひとつ準備をするのは複雑なため、一括でインストールや設定を行えるパッケージが用意されています。
今回はその中のXAMPPを利用した方法をご紹介します。

1. XAMPP公式サイトへ行きます。
Window版、Mac版など対応OSごとに用意されているので、ご自身の環境に合ったインストーラーの[Download]ボタンを押してダウンロードします。
2. インストーラーを実行してインストールを完了させます。
3. PHPを実行するには、XAMPPフォルダ直下にある「htdocs」フォルダ以下に実行したいファイルを置きます。
XAMPPを起動した上でブラウザからローカルホスト(http://localhost:8080/など)へアクセスすると、上記に置いたPHPが実行されます。


プログラミングエディタまたはIDEの準備

実行環境が整いましたら、次はエディタまたはIDEの準備です。
色々種類がありますが、今回ご紹介した言語を含め多くの言語に対応している「Visial Studio Code」と「Ecliose」の2つを代表としてご紹介します。

Visual Studio Code

MicroSoftが提供している多くの言語に対応しているプログラミングエディタです。
前身として「Visual Studio」という同じく多言語対応のIDEがありますが、多機能すぎて複雑な面もあるため、必要充分な機能があり軽量なこちらを紹介します。
インストール方法は以下です。

1. Visual Studio Codeからインストーラーをダウンロードします。
2. インストーラーを実行し、指示に従って進めてインストールを終了させます。
3. Visual Studio Codeを起動し、各言語のための拡張機能をインストールします。
3-1.左端のアイコンから「拡張機能」を選択し、拡張管理画面を開きます。
3-2. 検索窓に「Python」「PHP」など目的の言語名を入力し、拡張機能をインストールします。

Eclipse

Eclipse Foundationが提供している複数言語対応のIDEです。
こちらもVisual Studio Code共々、広い範囲で長く利用されている信頼性の高いアプリケーションです。
Eclipseのインストールには、「Pleiades All in One」を利用するのが便利です。
これはEclipseの日本語化に加え、各種言語での開発に必要なプラグインをまとめたものです。今回はこちらを使ったインストール方法を紹介していきます。

1. Pleiades All in Oneダウンロードページを開きます。
2. Eclipseのバージョンごとに用意されているので、欲しいものをダウンロードします。(基本的には最新版をダウンロードしてください)
3. ダウンロードされた自動解凍書庫型のファイルを解凍し、出来たフォルダを任意の場所に置いたら完了です。


まとめ

開発環境の構築お疲れ様でした。これで晴れてプログラミングを行う準備が整いました。
今後、実際に各言語を学んでいく上で必要な情報なども提供していく予定ですので、ぜひそちらもご覧ください。