今回はそんな方の為に、まず用意するものや、どう進めていくのか、大まかな流れを解説していきます。
まずはプログラミングの目標を設定しよう
プログラミング学習の第一歩は、まず自分がこの学習を通して何を実現したいか、具体的なイメージを持つことです。特に転職を目指す場合、将来的に従事したい仕事や業界で求められる技術が何かをしっかりと把握することが、学習の方向性を定める上で大きな意味を持ちます。
エンジニアと一口に言っても、Web開発や機械の組み込みプログラム、データ解析などと内容は様々です。
目指す方向によって必要になるプログラミング言語や技術も変わってくるので、今出来る段階でいいのでイメージを持っておくといいでしょう。
これは転職を目指す場合でなく、趣味でプログラミングを始める時も同じです。その場合はより具体的に「何を作ってみたいのか」というのを、何でもいいから持っておくのが良いでしょう。
いずれにしても、「自分が何をしたいのか」「どんな成果を出したいのか」という目標を明確にすることが、この先の学習プランの礎となります。
プログラミング開発の環境準備
目標が明確になったら、次にそれを実現するためにの準備です。プログラミングのためにはパソコンと、使いたいプログラミング言語に必要なアプリケーションなどの環境を整える事が必要になるため、事前に準備しておきます。
パソコン
まずは開発を行うためのパソコンを用意します。必要なスペックなどは開発言語ごとに変わってくるため、対応するOSや必要なメモリ・CPUの性能などを確認しましょう。
と言ってもゲームの制作や3Dモデルを動かしたいという場合でない限り、それほど高いスペックを求められる事はありません。お手元に普通のノートパソコンなどがあればそれで充分開発は行えます。
開発環境のインストール
次に、プログラミングの学習や実践に必要なソフトウェアの整備です。一部を除いて、プログラミング言語には、統合開発環境(IDE)というものが必要になります。これはコードを書くための機能を備えたエディタや、作ったコードを実行ファイルに変換する機能、デバッグ機能などといった、開発に必要な機能をひとまとめにしたアプリケーションです。
学びたい言語ごとに必要な環境をインストールしましょう。
難しそうだなと思ったら、Officeアプリケーションがあれば始められるVBAや、Web上でアクセスするだけで開発を始められるGoogle App Script(GAS)などの言語から学び始める方法もあります。
実践的なプログラミング課題でスキルアップ
準備が済んだところでいよいよ学習に入ります。まずは小さな課題に挑戦してみましょう。プログラミングを学ぶ上で重要な事は、とにかく手を動かして、作ってみる事です。
最初は本当に簡単なものからで構いません。初めの一歩としてオススメなのがHello worldと呼ばれるプログラムです。これはどんな言語を学ぶ時でもまず最初にやる事として有名なものですが、内容は名前のまま、「Hello world」という文章を画面に表示するだけのもの。しかし、まずプログラムが動く所まで持って行き、文字列を表示させる、という最初の一歩として大事なものです。
どんな簡単なものであっても、自分の手で作り上げて、経験と達成感を得る事はステップアップにとても重要です。その中で、最初に決めた目標に到達するにはどんなものが作れるようになればいいかを考えつつ、少しずつ課題のレベルを上げて学んでいくのがいいでしょう。
最初は思うようにいかないかもしれません。しかし実際のコードがうまく動かない経験も、後に必ず役立ちます。
エラーメッセージの意味を調べたり、ネット上の解説記事や動画を参考にしながら、問題解決のプロセスを繰り返すことで、デバッグスキルが身につき、より複雑な課題にも対応できるようになります。ひとつ制作が終わった段階ごとに振り返りを行い、どの部分が理解できたか、どこに課題が残っているかを記録することで、着実な成長が期待できます。
エンジニア向けコミュニティを活用しよう
一人で学習を進めると、どうしても壁にぶつかることがあります。そんなときは、オンラインのコミュニティサイトなどを活用してみましょう。いかに代表的なサイトを紹介します。
Qiita
「エンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービス」を謳っている投稿型サイトで、初級者から上級者までが様々な発信を行っています。開発の現場で起きた問題やその解決方法であったり、新しい技術の解説であったりといった情報が集まっているので問題解決に役立ちます。
また学習記録や「〇〇を使ってみた」といった内容を投稿している人も多いので、ご自身の記録を投稿してみるのもいいでしょう。
Stack Overflow
エンジニア専門の質問サイトです。使用言語や開発内容を問わず、開発の上で生じたあらゆる疑問を投げかけて、他のユーザーから回答を貰う事ができます。作ったコードが想定通りに動かない、どこが悪いかわからないので調べ方もわからない、という事が初めて触る言語では起こりがち。しかし他の有識者にコードを見てもらうと、案外簡単な所で間違えていることをすぐ指摘して貰えたりします。
プログラミングというのは複雑で、一人で問題を解決する事は大変ですが、同時に多くの人が同じような問題に直面するものでもあります。
先人の情報や知見は有効活用しましょう。もちろん感謝を忘れずに。
プログラミングの独学は難しい? 限界を感じたら…
独学で学習を進める中で、自力だけでは限界を感じる瞬間が出てくるかもしれません。
そんな場合はプログラミングスクールを利用してみるのも選択肢のひとつ。
体系的なカリキュラムや専任メンターによる個別指導など、つまづきやすいプログラミングの学習を助けるさまざまなサービスを受ける事ができます。短期間で確実に技術を身に着けたい時は特に有効です。
もちろん独学で得た知識も、それを基により難度の高い技術のコースを学ぶなどといった時に、土台として活かす事ができます。
まとめ
プログラミング学習の成功は、まずは明確な目標設定から。身に着けるべき技術や情報を見定めてから、実践を通じてそれを身に着けていく事が大切です。
本記事を参考に、自分自身のキャリアプランの展望ややりたい事のイメージをしっかりと描き、必要な準備と学習を進めることで、初心者からでも確実にステップアップしていけるでしょう。