しかし専門性が高く、未経験者の方は「自分に向いているのか」と二の足を踏んでしまうかもしれません。
そこで、今回はプログラミングに向いている人の考え方などの特徴をまとめてみました。プログラミングに挑戦するか迷っている初心者の方はぜひご一読ください。
プログラミングに向いている人の5つの特徴
プログラミングやITエンジニアの仕事に向いている人の特徴はなんでしょうか。いくつかあげてみました。先に適性診断を受けてみたい、という方はこちらの適性診断紹介セクションからご覧ください。
論理的思考力(ロジカルシンキング)ができること
この場合の論理的思考力というのは、「考えていることを正確に言語化できること」という風に考えてください。プログラムコードというのは、人間が考えている機械にやらせたい事を、機械にわかるように書き直した指示書のようなもの。機械はぼんやりした指示はわからないので、やらせたい事を細かく解体して順に説明できる能力が必要となります。
またエラー発生した際、原因を切り分けて分析するスキルが高ければ不具合対応に役立ちます。
コツコツ作業するのが好きなこと
プログラミングでは、計画通りにいかない場合も多く、予期しない問題に直面することがよくあります。こうした状況に柔軟に対応し、何度も試行錯誤して解決策を見出せる人は、プログラミングの現場で重宝されます。
失敗を恐れず、むしろその経験を次へのステップと捉える根気強さが求められます。
新しもの好きで学ぶ意欲があること
IT業界は常に変化しており、新しい技術やツールが次々と登場します。新しい知識に対して積極的に学び、自己研鑽を続ける意欲がある人は、プログラマーとして成長し続けることができます。
疑問があれば自ら調べ、実際に手を動かして試行錯誤する姿勢が、学習効果を高める原動力となります。
協調性があり、人の話を聞くのが得意なこと
意外に思われるかもしれませんが、こういったことも重要です。システムエンジニアはただプログラミング作業を行うだけではなく、関わる工程によっては設計書を書いたり、客先と要件の擦り合わせなどの作業もあります。
そういった場合に話し合いの中で必要な情報を拾いあげたり、書類にまとめたりといったスキルも役立ちます。
また開発作業は余程小さなものでない限り、多人数で工程や作業を分担するグループ作業になります。チーム作業の中では協調性とコミュニケーション力も重要になります。
「面倒くさがり屋」なこと
たとえば100行のデータに同じ処理をする必要がある時、手作業を100回繰り返せば可能ですが、それは「面倒くさい」と思いませんか?システム開発というのはこういった無駄を削減したり、自動化して業務効率化を図ったりするというのも目的のひとつです。
作業の自動化や、不要な部分の削減を意識して取り組むことは、プログラマーとしての生産性向上に直結します。
自身の作業プロセスの中で「面倒くさい」ことを改善できないかと考えられることも、プログラマの資質といえます。
文系はプログラミングに向いていない?
私は文系だから、数学は苦手だからプログラミングは向いていないかも…という不安のある方もおられるかと思います。個人的な感触を踏まえても、文系・理系というのはプログラミングの向き不向きとはあまり関係ありません。
業界には文系の人は多くいますし、筆者自身も数学など理系分野は苦手な文系でした。
前セクションでも説明しましたが、システム開発には客先の話を聞いたり設計書を書いたり、といった文系寄りの作業もあります。
一概に文系・理系のどちらが向いているかということはなく、どちらの場合も生かせるポイントはあると言えます。
迷ったときにはプログラミング適性診断を利用してみよう
実際の所自分はプログラミングに向いているのか?とわからなくなった場合には、適性診断を利用してみてください。ネット上にはログラミングに必要な適性を簡単に診断できるサイトがありますので、以下にいくつかピックアップしてご紹介します。
プログラミングについての知識がなくても挑戦できるものですので、一度試してみてください。
Winスクール プログラミング分野適性診断
こちらは、Winスクールが提供している適性診断です。シンプルな選択式の問題20問に答えるだけで、プログラミングの基本的な資質(論理的思考、問題解決能力、集中力など)をチェックできる点が特徴です。
診断結果として向いているITエンジニアの分野やプログラミング言語を答えてくれるので、今後のキャリアプランや学習プランの設計に役立ちます。
マナラボ 3分で力試し!エンジニアやプログラマーの適性がわかる『CABテスト』
これはマナラボ内にあるCABテストの問題です。CABテストとは、プログラミングに必要な基本的な論理的思考力や数的処理能力を測定するテストのこと。
問題内容はプログラミングとは直接関係なく図形パズルのような形式の設問が主で、未経験者でも挑戦する事ができます。
問題は全部で15問です。
GEEK JOB プログラマー適性・想定年収診断
GEEK JOBの提供する適性診断です。こちらも上記のCABテストに類似した問題と、文章題があわせて10問ほどあり、論理的思考力や文章の理解力をチェックできます。プログラミング適性に加えて、エンジニアとしての将来的な年収の目安もあわせて診断してくれます。
(※結果の通知にはGEEK JOBへの無料登録が必要になります。)
エンジニアリング協会 エンジニアリング業界への適性診断
こちらは、一般財団法人エンジニアリング協会が運営する適性診断です。主に実務におけるプロジェクトの進め方や問題などへの対応力を問う設問が、シンプルな選択形式で提供されています。
回答後、各設問について何を問われているのか、詳細なフィードバックが得られます。
プログラマスター プログラマー無料適性チェック
こちらは、プログラマスターが提供する無料適性チェックです。この適性チェックもマナラボやGEEK JOBの提供するCAB試験をベースにしたものです。
数式の計算やパズル問題などの論理的思考を問う問題が、合計16問用意されています。
(※結果の通知はメールで行われるため、メールアドレスの入力が必要になります。)
向いていないかな?と思った時は…
ここまで、当記事の解説や診断サイトの結果を見て、どのように感じましたか?私は向いていないかも…と思った方でも、すぐに諦める必要はありません。
最初のセクションにあげた資質の中で、論理的思考力や効率化を図る能力、というのは敷居が高く感じるかもしれません。
しかしこうした能力は、実際に開発に挑戦し、経験を積む事で磨いていくことができます。
つまるところ、本当に必要なのは「根気と学習意欲」ともいえます。
まず簡単なプログラムの作成を、先の「論理的思考」や「効率化」をポイントに、しっかり考えながらやってみる事で、これらの感覚を掴み、スキルを高めていくことは可能です。
まとめ
プログラミングには向いているその人の性質といったものがいくつか挙げられますが、こういったものは後天的に磨くこともできます。自己診断や適性チェックを通じて自分の強みと改善点を明確にし、もし不安がある場合も具体的な対策を実践することで、誰でも成長できる分野です。
この記事で紹介した対策や学習戦略、キャリアパスの情報を参考に、次のステップへと進んでください。