プログラミングが楽しそうだから触ってみたい。あるいはスキルを身に着けたい。さまざまな理由で「プログラミングを始めてみたい」と思いたってみても、何から始めたらいいかわからない。そんなことはありませんか?
専門性の高いプログラミングの世界は、初心者ではなかなかイメージが湧きづらいもの。
今回はそんな最初の状態で足踏みしてしまっている方向けに、最初にすべきことと進め方の道しるべをご紹介していきます。
入門者がまずやるべきは「学ぶ目的」と「言語」を決めること
結論から言うと、最初にやるべきことは上記のふたつ。学ぶ目的、つまりどんな技術を得たいかをはっきりさせること、それに合わせて学ぶプログラミング言語を決めることです。プログラミングと一口に言っても、作れるものは千差万別。同じようにコードを書くための言語にも多くの種類があり、どの言語はどの分野に強い、と言った特徴があります。
そのためこれらが曖昧なまま、漠然と「プログラミングを学ぼう」というだけでは道筋が見えてきません。 「〇〇言語を使って××を作る方法を学ぼう」という状態まで意志を明確にすることで、その先の道筋がクリアになります。
この先のセクションでは、その目標と言語選びのためのガイドをご用意しました。以下のような目的別のパターンごとに、具体的にどのような技術が必要になるか、それにおすすめの代表的な言語、学習の進め方などを紹介していきます(クリックで各セクションに飛びます)
・専業エンジニアへの転職のためにスキルを身につけたい
・副業エンジニアとして案件を請けたい
・自分でアプリを作って公開したい
・趣味で楽しみたい
まずはこれらを読んで、自分に合ったものを探してみて下さい。
転職のためにスキルを身に着けたい
エンジニアへの転職を希望していて、それに有利なスキルを身に着けたいという場合です。エンジニアの業務の形態はさまざまあり、数か月かけて一つの開発案件が終わったら次は全く違う種類の開発案件を振られる、ということが多々あります。そのためある特定のプログラムを作れるというよりは、基礎的・総合的な力が求められます。
またチーム開発が基本となるため、その経験もあるとより重用されます。
おすすめのプログラミング言語
2025年9月現在、転職市場で人気の言語はJava、Python、JavaScriptなどです。Javaは企業システムなど大規模開発でよく使われる老舗の言語、PythonはAIやデータ分析を含め幅広い分野で使える柔軟な言語、JavaScriptは機能的なWebサイトの開発に不可欠な言語です。
習得難度でいえばJavaScript、ついでPythonが比較的低めです。
❗ JavaとJavaScriptは別の言語です
名前が似ているので混同しそうになりますが、JavaとJavaScriptは文法も使い方も全く異なる言語です勉強方法・進め方のヒント
本職エンジニアは当然ながら総合的な開発技術の高さ、様々な場面に対応できる力が求められます。そのため、付け焼刃でなく基礎からの確かな技術の習得と、より現場に近い経験を積めることが理想です。これには単にコードを書くだけでなく、設計を書いたり読み取ったりする事、完成したアプリの動作テストのやり方なども含まれます。
これらを独学で全て学ぶ事は難しため、プログラミングスクールという選択肢も視野に入ってきます。
特に転職に強いサポートのあるスクールの紹介記事をリンクしますので、参考にしてください。
副業エンジニアとして案件を請けたい
エンジニアに就職するのではなく、副業として個人で案件を請ける方式を目指したい場合です。依頼された内容に沿って開発を行うという点は本業エンジニアとかわりませんが、こちらの場合個人事業のため規模が小さい案件が主になります。
仕事請けるにはランサーズなどのクラウドソーシングサイトで、開発関連の発注を受けるのが簡単でおすすめです。
案件内容はさまざまですが、初心者であれば「Webサイトの開発」や「スクレイピング(Webから自動で情報を収集するツール)」「VBAを使用した業務自動化ツールの開発」などが比較的簡単でおすすめです。
おすすめのプログラミング言語
上記に挙げたおすすめ案件に沿って考えると、Web開発であればJavaScriptやPHP、スクレイピングにはPython、自動化ツールにはExcelなどのVBAといった言語がよく使われる言語です。Web開発にあたってはサイトそのものの構築をする事にもなるため、HtmlやCSSの知識も重要です。
ちなみにPHPはWordPressに使われている言語で、WordPressのサイトのカスタマイズといった案件には特に重要になります。
勉強方法・進め方のヒント
本職エンジニアと副業エンジニア、同じ仕事として開発を行う仕事ですがやる事は大きく違います。副業では作るシステムの規模が小さく、クラウドソーシングサイトを利用するのであれば案件を選ぶこともできます。基礎から総合的に学ぶというよりは、まず副業で求められるものの作り方を覚えるというやり方も有効です。
初心者であればExcelVBAから始めるのがお勧めです。VBAはマクロ機能によって操作をVBAコードとして記録できるため、自動化したい動作を記録する事で簡単にサンプルコードが用意できます。解説サイトも豊富なので勉強に困ることもありません。
自分でアプリやサービスを作って公開したい
自分のアイデアをアプリやサービスの形にして公開し、ユーザーに使ってもらいたいという場合です。個人で公開するなら小型のWebサービスを作り、サーバーを用意して公開するという形がやりやすいでしょう。
スマホアプリを作ってみたいという方もおられると思いますが、スマホアプリの開発は初心者にはハードルが高めです。別の形で経験を積んでからの挑戦がお勧めです。
おすすめのプログラミング言語
Webサービスを作る場合は、Html/CSSでページを作り、JavaScriptで動的要素を実装するのが一番手軽な方法です。また公開のためのサーバーもレンタルないし自前で用意する必要があります。スマホアプリ開発にはFlutteやReact Nativeといった開発環境を使用しますが、前述のとおり難易度は高めです。
勉強方法・進め方のヒント
この場合は副業のケースと少し被りますが、どんなものでもいいのでまず何かしらの形になるものを作る、というのを目指しましょう。Webサービスを作るのであれば、上述の通りHTML/CSSとJavaScriptによる開発が入門向きです。最初は簡単なテキスト加工など、難度の低いものからはじめましょう。
いきなり大きなものを作るのではなく、まず作品を完成させて公開する。そのサイクルを繰り返すことが、遠回りに見えても上達の近道です。
また、どのようなツールならユーザーに使ってもらえるか、そうした発想力も重要です。普段から発想を書き溜めておくとよいでしょう。
趣味で楽しみたい
最後は、特に大きな目標を設けず、自分で作りたい物を作って楽しみたい、という場合です。実用ツールやWebサービスの開発に関しては副業の項目やサービス公開の項目と似通っているので、そちらを参照してください。
ここではそれ以外、ゲームの作り方について扱います。
個人もしくは小規模で作ったゲームの公開には、UnityRoomやふりーむ!といったゲーム公開プラットフォームが多数あるので、そこでの作品公開を目標とすると良いでしょう。
おすすめのプログラミング言語
ブラウザ上で動く簡単なゲームであれば、HTML/CSSとJavaScriptで作ることができます。本格的なゲームプログラミングがしたければ、Unity(C#)がおすすめです。やや難度は高めですが、丁寧な教材が公式に用意されており、チュートリアルを通して学べるのがメリットです。
プログラミングからはそれてしまいますが、ゲーム作りだけが目的ならRPGツクールなどのゲーム制作特化ツールを使うのも一つの選択肢です。
勉強方法・進め方のヒント
このケースはおそらく、既に作りたい物が明確かと思います。細かい事は考えず、求めるものを目指しましょう。ただ、前セクションと重なりますが、初手からあまりに難しいもの、大掛かりなものに取り掛かると途中で挫折しがちです。まずは小さなものを作り完成させることから始めましょう。公開の場があるなら可能な限り行うことが理想です。ユーザーのフィードバックは成長の糧になります。
自分の作りたい物にどのような技術が必要か考え、それを利用した小さなアプリをいくつか作った上で本題に挑戦する、というのがおすすめです。
まとめ
プログラミング学習はどう進めるべきか、まず最初に掴むべきビジョンについてお話ししてきました。あなたの求める学習ルートはこの中でみつかりましたでしょうか。少しでも参考になっていれば幸いです。
今後、まずプログラミングを経験してみたい人向けのチュートリアル記事なども予定しておりますので、ご興味があればそちらもご覧ください。
