特にITエンジニアのような専門職の面接は、未経験の方には受け答えのイメージが持ちづらいもの。対策しようにも、何を話せばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
しかし面接をおざなりにしてしまっては、苦労してスキルを身に着けても肝心の転職が実現しない可能性があります。
今回は面接で失敗をしないために、NGとなるポイントを8つまとめました。合格のためのアドバイスについてもあわせて解説していきます。
志望動機で落とされる原因と対策
(1)志望動機の解像度が低い
極端な例ですが、例えば「IT分野に興味があります」とだけ言ったのでは、当然「当社の事を理解していないな」と思われます。そこまでいかなくても、その企業の具体的な事業や技術などを把握していないと、うまく志望動機が応えられません。
技術者から見ると「どこの企業でもあてはまりそうだな」と思われてしまいます。
<ポイント>
具体的な志望動機は企業への理解からです。
「その企業が扱うサービス」「使用技術」「業務内容」を整理してみましょう。その上で、 自分の興味のある部分を1〜2文で説明できるようにしておきましょう。
(2)技術や開発体制への理解が足りない
エンジニア面接では、その企業の求める技術があるかが見られます。面接で技術アピールしても、求められるものとかみ合っていなければプラスにはなりません。
例えば、バックエンド中心なのにフロントエンドの話しかしない。チーム前提なのに個人開発の話しかできない。
こうしたズレは、それだけで評価を下げます。
自分の学習や志向が現場とどう接続するかが語れないと評価されません。
<ポイント>
単に「この技術を学びました」ではなく、その企業の開発環境に合わせて話せる状態が必要です。 志望動機と同様、求人情報などから企業の開発技術などを調べて、その中で自分のアピールできるポイントを考えましょう。
(3)「学びたい」という意欲はあるが具体性が見えない
未経験からの転職者は、「伸びしろ」つまり「学習意欲」も評価につながります。しかし、それも最終的に充分にプロの技術者として育つ見込みがあれば、の話です。
意欲だけを伝えても、それだけでは足りません。
この先の仕事の中で、何を学び、どこで価値を出すのか。そうした展望がみえなければ、「伸びしろ」と評価してはもらえないでしょう。
<ポイント>
技術が足りないこと自体は大きな問題ではありません。
しかし、携わる仕事の中で、これからどう学んでいくかの具体的なイメージは持っておきましょう。
(4)キャリアの将来像が曖昧
同じく、キャリアの将来の展望も重要です。転職はゴールではありません。経験者はもちろん、未経験者であればなおさらです。
最初のキャリアで満足し、その先成長するイメージが見えないとなれば、評価は得られません。
また、キャリアの将来性と前項目の学びのビジョンがかみ合っていない場合も、きちんとイメージが持てていないというマイナス評価に繋がります。
<ポイント>
転職すぐだけではなく、数年後の将来像までのイメージを持ちましょう。
段階的に1年後、3年後、その先なイメージを持ち、ストーリーとして語ると効果的です。
ポートフォリオで落とされる原因と対策
(5)現物を用意できても、説明ができない
これは非常に多いパターンです。ポートフォリオは存在そのものがアピールとなるのは確かです。しかし、物があって動く、というだけでは足りません。
企業が見ているのは成果物そのものではなく、その過程です。
なぜその技術を選んだのか。どこで詰まり、どう解決したのか。
ここが語れないと、本当にそれを作れる実力として評価されることはありません。
<ポイント>
ポートフォリオは完成させる事自体でなく、それを理解し説明できる事が重要です。
ポートフォリオに開発動機や過程、技術の解説といったドキュメントを添えられると理想です。
(6)ポートフォリオが見た目ばかりで中身がない
Web系の開発で特に起こりがちです。アプリデザインのサンプルなどを探して、色味や装飾をきれいに整えれば見栄えのいいポートフォリオは作れるでしょう。
しかし面接官が見たいのは見栄えでなく中身です。
見栄えで好印象を持ってもらうのは戦略の一つではありますが、それに実が伴わなければ、逆に技術がおざなりという評価にもつながりかねません。
<ポイント>
現場において、開発技術者がデザインまで考慮する必要があることは稀です。
見た目のこだわりはほどほどにして、技術力や設計力のアピールに力を入れましょう。
(7)ポートフォリオの見方がわからない作りになっている。
そもそもポートフォリオの見方が分かって貰えない、というケースもあります。ポートフォリオの公開には、GitHubなどのアプリ公開サービスにアップし、URLを提出するのが一般的になります。
そのURLを開いた時、ファイルが整理されていなくて、どこを見ていいかわからない。または起動は出来てもどう使えばいいのかわからない。
そうなっては、どんな技術を使っていても良い評価は得られません。
<ポイント>
ポートフォリオはわかりやすさが重要です。READMEの内容、すっきりしたファイル構成、アプリ自体の使いやすさなどに配慮しましょう。
面接態度で落とされる原因と対策
(8)面接態度が受け身すぎる
これはITに限った問題ではない、面接共通の問題点です。特に未経験からITエンジニアに転職する場合、技術の代わりに評価されるのは「伸びしろ」です。
つまり、積極性や意欲は、他のケース以上に重要なポイントになります。
これは技術に関わることのみでなく、通常の受け答えに現れる人柄なども評価に入るでしょう。
そこを上手くアピールできなければ「いまいち意欲に欠ける」とマイナス評価になります。
<ポイント>
一通り用意した自己アピールや志望動機で満足していませんか?
臨機応変に積極的な受け答えがプラス評価に繋がります
まとめ
ITエンジニアの面接における注意点とその対策について、一通り見てきましたがいかがだったでしょうか。全体に通じるポイントは、
・専門分野なので、技術や将来などのイメージをしっかりつかんでおくこと
・未経験からの転職者にとって重要なのは「伸びしろ」をアピールすること
この二つでしょう。
技術について学ぶとともに、ITという業界への理解も深めて、しっかりとした将来イメージを育て、面接に挑みましょう。
