【最大80%】教育訓練給付制度で働きながらプログラミング学習費用節約!申請方法&対象講座まとめ

2025年6月15日日曜日

ITコラム

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プログラミング学習はキャリア形成や年収アップに直結しますが、数十万円に及ぶ受講料が負担となりがちです。厚生労働省の「教育訓練給付制度」を活用すれば、受講料の最大80%(上限64万円)まで、公的な補助を受けられます。賢く利用すれば、自己負担を大幅に抑えつつ、確かなスキルを学ぶ事が可能です。
今回は、この便利な制度の給付額や条件、対象講座、申請方法などを解説します。

教育訓練給付制度 要点まとめ

・一定期間以上の雇用保険加入が給付利用の要件
最大80%まで、講座と条件に応じた給付率
・申請はハローワークで行う


働きながら学ぶ人の味方・教育訓練給付制度とは?

教育訓練給付制度は、厚生労働省が所管し、雇用保険を通じて働く人の学び直しを支援する公的プログラムです。
制度開始以来、多くの社会人がキャリアアップや転職を目指して活用してきました。
利用条件は雇用保険へ加入している事で、指定講座を修了し修了証明を取得すると、受講料の一部が給付金として戻ってくる仕組みです。
この給付金を活用することで、自己負担を抑えながら体系的な学習を進められ、働きながらでも無理なく新しいスキルにチャレンジできます。

給付対象のプログラミングスクール・講座一覧

当サイトでも紹介している、以下のスクールが教育訓練給付制度の対象となっています。

Winスクール

多彩な講座のあるプログラミングスクールです。
最大70%の給付金対象講座があります。スクールや講座の詳細は以下の記事をご覧ください。

アイデミー・プレミアム

AI開発・データサイエンスに特化したプログラミングスクールです。
最大80%の給付金対象講座があります。詳細は以下をご覧ください。
その他のスクール・講座は厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムから調べる事ができます。

いくらもらえる?給付金の区分と支給額

教育訓練給付制度には、対象となる講座の種類によって以下の3つの区分があります。
これらの区分は受講者ではなく、講座の側が国から認定される際に割り当てられるものですが、これによって後述の支給条件が若干変わりますので、受ける講座がどの区分なのかを把握しておく必要はあります。
また、同じ講座を受ける場合でも、条件によって支給額が上がる場合もあります。以下の表にまとめました。

給付区分 条件 給付率 合計給付率
専門実践教育訓練給付金 講座修了 50% 50%
修了後再就職 +20% 70%
賃金UP +10% 80%
特定一般教育訓練給付金 修了後
(一般)
40% -
修了後
(特定対象者)
50% -
一般教育訓練給付金 修了後 20% -


専門実践教育訓練給付金

専門実践教育訓練給付金は、プログラミングやデータサイエンスなど高度な専門スキルを習得する長期コースが対象となる区分です。講座を修了した時、修了後に転職できた場合、更にその転職で以前の職より一定割合給料がUPした場合、といった条件で段階的に給付金が上がり、最大80%(上限64万円)が支給されます。

特定一般教育訓練給付金

特定一般教育訓練給付金は、Web開発やビジネススキル習得など実務に直結する中期コースが対象となる区分です。
受講費用の通常給付率は40%(上限20万円)ですが、非正規雇用歴2年以上の離職者や育児・介護で1年以上のブランクがある場合には50%(上限25万円)まで給付が拡充されます。

一般教育訓練給付金

一般教育訓練給付金では、受講費用の20%(上限10万円)が給付されます。


給付対象となる条件と申請方法

支給条件

受給条件には、雇用保険に一定期間加入していることと、離職者である場合は離職から1年以内であることです。
雇用保険の加入期間は、先の受講区分で専門実践区分は通算2年以上、それ以外は1年以上が必要です。
また2回目以降の需給には通算3年以上の加入が必要となります。

申請の流れ

1. 受講開始前に受給資格確認を行う

受講開始の2週間前までに、ハローワークで受給資格の確認を行います。
対象講座や本人の雇用保険加入期間などを基に、制度の利用可否が判断されます。

2. 支給申請(1)受講修了後

講座を修了したら、修了証明書など必要書類を持ってハローワークで給付申請を行います。
修了から1ヶ月以内が申請期限となります。

3. 支給申請(2)資格取得または就職・転職した場合

(専門実践教育訓練給付金のみ)講座修了によって資格取得や就職をした場合、追加の支給が受けられるのでその申請を行います。
資格取得・就職から1ヶ月以内が申請期限となります。

4. 支給申請(3)転職で給与が上昇した場合

(専門実践教育訓練給付金のみ)転職後、給与が前職より一定以上上昇した場合、追加の支給が受けられるのでその申請を行います。
資格取得・就職から6ヶ月経過した日から、6ヶ月以内が申請期限となります。

詳細な手順や必要書類については、以下の公式ページを参考にしてください。
教育訓練給付金の支給申請手続きについて|厚生労働省

教育訓練給付制度Q\&A

Q1. 雇用保険加入期間がまだ1年未満ですが利用できますか?

A1. 原則として所定の加入期間が必要ですが、初回利用には緩和措置があります。詳細はハローワーク窓口でご確認ください。

Q2. オンライン講座でも給付対象になりますか?

A2. はい、厚生労働省指定のオンライン講座も対象です。講座の指定状況はハローワークの検索システムで確認できます。

Q3. 受講途中で辞めた場合は返金されますか?

A3. 中途退学は給付対象外になります。受講料返金規定はスクールごとに異なるため、事前に確認を。

Q4. 同じ講座を再度受講したい場合は?

A4. 同一講座は原則3年に1度までの利用制限があります。別コースを検討するか、3年経過後の再利用をおすすめします。

まとめ:教育訓練給付制度で働きながら賢くスキルアップ!

教育訓練給付制度を活用することで、プログラミングスクールの受講料負担を大幅に軽減し、効率的なスキルアップが可能です。まずはハローワークで対象講座・要件を確認し、計画的に学習を進めましょう。

参考リンク: 厚生労働省 教育訓練給付制度公式ページ